ライフワークとなった学び 武政 恭子(たけまさ きょうこ)/高知学習センター

私が放送大学に入学したきっかけは、建築事務所に就職した際に専門知識の不足を痛感したことです。
少しでも知識を広げたいと選んだのが放送大学でした。
最初は科目履修生として次に選科履修生にそれから全科へとステップアップしていきました。
学生時代はそれほど得意ではなかった勉強も必要を感じると学びの意欲が湧き、仕事をしながら少しずつ学ぶことが私のライフワークとなりました。

印象に残っている授業は「住計画論」「日本における集合住宅計画の変遷」で、国内にとどまらず海外事例なども知ることができとても勉強になりました。
なかでも授業が分かりやすくファッションがいつも素敵な本間博文先生のファンになりました。
今で言う私の〝推し〞教授です。
先生の科目は全部履修しようと決めたちょうどその頃、高知で面接授業があると知り受講しました。
実際面接授業で先生と対面すると嬉しさと緊張で、ドキドキしながら質問をした記憶があります。
驚いたことに、ファンは私だけでなく先生の追っかけをしている方の存在も知りました。
先生とあまり年齢が変わらないその方は、各地である先生の授業に申し込み全国を回っていらっしゃるようでした。
私も一度他県で受講をしたいと思っていましたが、本間先生は副学長となったのち定年退職されたためお会いできたのは一度きりでした。


その後、度重なる自然災害で心が動き、何かあった際に役に立つ知識を得たいと防災関係の科目を多く履修し、持病のある母が傍にいたからか病気に関する勉強がしたくて、「疾病の回復を促進する薬」や「人体の構造と機能」について学びました。
仕事と余暇のバランスに迷ったときは「女性のキャリアデザイン入門」を、父の介護が始まると「認知症と生きる」を履修するなど私のライフステージに合わせて勉強し続けています。
年齢を重ねるにつれて変化する興味にもピッタリとあてはまる授業があり、生涯学習としてこれからもより学びを深めていきたいと思います。


プロフィール

1975年 高知県生まれ
    高知職業能力開発短期大学校産業デザイン科卒
    高知県内で設計事務所に勤務
2001年 放送大学へ科目履修生として入学
    その後、全科履修生として入学

※2023年12月25日本誌掲載の記事です。


高知学習センターウェブサイトはこちら

公開日 2024-02-26  最終更新日 2024-02-26

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