履修された皆様からメッセージをいただきました!!
卒業研究は学びの集大成
2023年度履修 荒川 ゆり
看護学の学位の取得が目的で、放送大学へ入学しました。それへ向けた準備も兼ねた卒業研究の履修でした。私は、アドバンスケアプランニングに興味があり、研究テーマを「中規模病院の看護師における事前指示書記載支援の実態と関連要因」としました。大量の文献や情報の中から正しい情報を選ぶ方法、アンケート調査の倫理をはじめとした様々なルール、結果を表にする場合も見やすい方法などたくさんのことを学びました。仕事の合間を縫っての時間との戦いではありますが、卒業研究はテーマに関連する学習だけでなく、貴重な体験となりました。今回の卒業研究の結果から分かったことは少なく、関連があったのはなぜか?関連がなかったこれはどう考えるべきか?など今後さらなる検討が必要なこともあり、これからの楽しみとなりました。
私の研究が方向性を見失うことなく、最後までやり遂げることが出来たのも佐賀大学の熊谷先生に丁寧にご指導いただいたおかげです。メールでのやり取りやZOOMの対面指導は、見失いそうになる研究の意義や目的を度々確認する機会となりました。
卒業研究は、自分の知りたいことを深く追求する主体的な学びの集大成です。履修に迷う方があれば、ぜひ飛び込んでみてください。単位だけではない、得られるものが必ずあります。
やってよかった卒業研究
2023年度履修 生田 恵美
私は、38歳の時に放送大学に編入学し、卒業研究を履修し、今年の3月卒業しました。
看護師として20年程働く中で看護研究に取り組むことがありましたが、専門的に学んだことはなく、モヤモヤすることがあり、いつかきちんと勉強しないといけないなと思っていました。放送大学では、卒業研究は必須ではなく履修するかどうか悩みました。なぜなら、研究テーマや論文の膨大な文章を書けるのか、自信がなく不安だったからです。しかし、この機会を逃すと今後研究の勉強をすることはないだろうと履修を決めました。
その後、佐賀学習センターに卒業研究履修について相談の連絡を行い、話を進めました。研究テーマを絞る中で自分がスタッフの教育やマネジメントに興味があることがわかりました。卒業研究については、佐賀大学看護学科の坂本先生に研究計画書や調査票の作成、統計処理等丁寧にご指導いただき、1年5か月かけて論文を完成することができました。卒業研究を履修して、学ぶことの大切さを改めて感じ、今後大学院への進学も考えています。
知らない世界へ一歩踏み出してみると意外と楽しいものです。迷っている方は、ぜひ、卒業研究に取組んでみてください。お勧めします‼
卒業研究を振り返って
2023年度履修 匿名希望
みなさんはテレビやインターネット配信で見ている教授の授業を直に受けてみたいと思ったことはありませんか?
私はそのような動機で、昨年度、心理と教育コースの森津太子先生の卒業研究を受講しました。ゼミは月に1度開催され、8人ほどの同期生とも意見を交えながら進められました。生徒は各自の居住地よりZOOM(オンライン会議ツール)に参加してのゼミでした。もちろん大学(東京文京学習センター)に足を運んで参加することも可能でした。ゼミでは、各自の研究の進捗状況を発表し、議論をして卒業研究に磨きをかけていき、終盤になると個別指導とともに完成を目指します。
私は、研究テーマの決定に時間を割いたため、その後の調査、分析、結論、考察において先生から度々助けて頂き、そのおかげで卒業研究を完成させることができました。私はすべて自宅からの参加でしたが、それをハンデだと感じることはありませんでした。むしろ自宅にいながら卒業研究をできたことは、こうして振り返ってみると卒業の集大成としてとても良い経験でした。
佐賀学習センター機関誌「バルーン」108号(2024年7月発行)より