私は平成16年から科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格である技術士試験に挑戦していました。そのためには科学技術に関する技術的専門知識、高等の専門的応用能力と豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備える必要がありました。
そこで社会環境問題や技術者倫理などを効率的に学ぶための手段として平成18年4月に放送大学教養学部「産業と技術」コースに入学しました。
放送大学の授業は、日本技術士会から自己学習型の継続研鑽制度として認められています。また、放送大学には科目群履修認証制度エキスパートというものがあります。この制度を活用すると、ある専門分野を体系的に学べ、その領域を極めることができます。
4年間で大学を卒業しましたが、その間にエキスパートの環境科学、エネルギー環境政策、経営の理解、技術経営の4つのプランを取得しています。エキスパートは学びのガイドラインとして、とても優れておりお勧めです。大学卒業と同時に技術士試験にも合格できました。
大学卒業と技術士試験合格という2つの目標達成後は、そのまますぐに放送大学の大学院に進み、自分に必要な知識の吸収として納得できるまで6年間学び続けました。その後に継続研鑽の一環として放送大学の情報コースへ再入学し現在に至ります。
再入学は珍しいことではなく、放送大学を卒業した方の2人に1人が2回以上入学されています。リカレント教育としての実績を示しています。
大学卒業後は、時間的に余裕ができたことから、平成22年にサークルを設立し、学生相互の研鑽と親睦を目的に活動しています。同窓会と合同で「1人ひとりに適した具体的な学びの進め方」をアドバイスする学生支援活動も並行して実施しています。
サークルでは学びの仲間を増やしモチベーションを維持してほしい考えから、自分の特技であるマジックを披露して親睦を深めています。
プロフィール
上野 光弘(うわの みつひろ)
2006年4月 放送大学教養学部 産業と技術コース入学
在学中に放送大学エキスパートを4種類取得
「エネルギー環境政策論」
「ものづくりとMOT(経営技術)を学ぶ」
「経営の理解」
「環境科学の基礎」
2010年3月 放送大学教養学部卒業
2010年4月 放送大学大学院文化科学研究科所属(2016年3月まで)
2016年4月 放送大学教養学部 情報コースへ再入学
※2024年8月12日発行日 文部科学教育通信「私の放送大学」掲載の記事です。