放送大学へ2008年に入学してから14年。
2021年度第2学期の卒業をもって念願の名誉学生になれました。
私は中学生の頃にいわゆる「中1ギャップ」で不登校となり、その後は通信制の高校に通っていました。そこで先生から進学先として放送大学を提案していただいたのが入学するきっかけになりました。
通信制の学習は高校で経験していたため楽に構えていましたが、そこはやはり大学。授業のレベルは高く、何より全て自分で決めて勉強するというのは初めてのことで大変だったのを覚えています。
この時点ではまだ「勉強=苦痛」と考えていて、自分が名誉学生になるとは思ってもいませんでした。
その考え方を変えたのが、研修旅行の際に全コースを卒業して「グランドスラム」(2010年4月に制度が変わり現在は名誉学生に名称変更)を達成された方と一緒になったときです。
「知らないことを知るのが楽しい」というお話をうかがい、「勉強=楽しい」と考えることもできるのかと目から鱗が落ちた気分でした。
そして学園祭で同窓会のお手伝いをしたのが次のきっかけでした。参加者の方と話をするうちに、何度も再入学をして学び続けている方が多いことに気づき、私も皆と同じように勉強を続けてみようかなと考えられるようになりました。
不得意なコースは苦労しましたが、知らないことが知っていることへと変わる感覚はいつも新鮮で、大変ながらも楽しく勉強することができました。
私は今、同窓会の役員をしています。放送大学は通信制の大学という特徴から、学生や卒業生同士の横のつながりがどうしても薄くなりがちで、それを何とかできないかと活動をしています。
これを読んでいる方が放送大学の学生さんでしたら是非、学習センターや同窓会のイベントに参加されてみてください。
そして放送大学に興味を持たれている方でしたら是非、BSの放送授業を視聴されてみてください。きっと新たな視点に出会えますよ。
私も名誉学生という一つの区切りはついたものの、まだまだ学びを続けていきたいと思います。
プロフィール
南里 瑛賢(なんり ひでまさ)
1987年佐賀県に生まれる。
放送大学には2008年に入学し、2022年に教養学部全6コースを卒業して名誉学生になる。
現在も科目履修生として在籍中。
2012年 自然と環境コース卒業
2014年 人間と文化コース卒業
2016年 社会と産業コース卒業
2018年 生活と福祉コース卒業
2020年 情報コース卒業
2022年 心理と教育コース卒業/放送大学名誉学生に表彰
※2022年6月13日本誌掲載の記事です。
佐賀学習センター http://www.sc.ouj.ac.jp/center/saga/
公開日 2022-08-19 最終更新日 2022-12-06