学歴取得のためだったのに放送大学での学びに助けられた臨床工学技士の体験 – 八木 貴之(やぎ たかゆき)/ 香川学習センター

私が放送大学の存在を知ったのは、臨床工学技士養成校在学中に「これからは、専門学校卒だけでは臨床工学技士の地位は向上できない。
だから通信でもいいから働きながら大学を卒業することも頭にいれて神戸の臨床工学技士養成校での期間を過ごしなさい」と教えていただいたのがきっかけでした。

現在放送大学入学から6年~7年が経過します。この約7年間、放送大学には本当にお世話になりました。
今後社会で何かの問題に行き詰ったらいつでも母校(放送大学)で学ぼうと思っています。

私は、心理と教養コースに在学していたことにより臨床工学技士で働く中、この知識に助けられたことがあります。それは、「回想法」という知識でした。

私は、病院で人工呼吸業務を主に担当する臨床工学技士です。
現在地域包括ケアシステムを国が推進してきて在宅医療に関する認識も高まってきています。
その中で、在宅人工呼吸器を希望して在宅医療を実現しようか迷っている患者さんを担当することになりました。
その患者に私は、患者さんの意見を尊重するアドバンスケアプランニングを計画しながら回想法を用いて実践しました。

回想法は簡易であります。治療の選択を迷っている患者さんに対して、医師、看護師、コメディカル、人工呼吸器メーカ、ご家族が揃った状態で患者ご自身に治療の種類を提示して説明を行い、あとは傾聴するだけです。

僕が担当した患者さんの回想法による治療選択方法では、何気ない話、戦争の話、ごはんの話など様々なお話を傾聴しました。
それだけで、患者さんの心はなごみ一番良い治療選択をされ在宅にと退院しました。
最終的に膵臓ガンで亡くなりましたがものすごく心に残る患者さんでした。

学歴のためだけに入学した放送大学で得た回想法の知識と、現場で実践する臨床工学技士の技術が融合した瞬間でした。

これをきっかけに学ぶということの重要性に気づかされ現在も放送大学大学院修士課程生活健康科学プログラムに在籍しています。

放送大学は、臨床工学技士(医療人)として働く私に学びを授けてくれた場でした。
学びに対する考え方を変えてくれた放送大学――これからもお世話になりますがよろしくお願いします。

 

1991年 香川県に生まれ、高松市で育つ
2013年 さぬき市民病院 臨床工学科入職
2013年 放送大学 心理と教養コース入学
2017年 放送大学 心理と教養コース卒業
2018年 放送大学選科履修生(修士課程)入学
2019年 放送大学全科履修生(修士課程)在学中

趣味:フットサル、サッカー鑑賞、臨床工学技士

 

 

自己紹介:
香川県で育ち、小学4年から高校3年までサッカー一筋のサッカー小僧でした。
中学2年の時から漠然と医療の現場で働くことを目標にしていたため神戸総合医療専門学校に入学し、現在は臨床工学技士の道を歩んでいます。
臨床工学技士の養成校で学ぶ中、サッカーと同じくらい面白い仕事であるとのめり込んでしまいました。
さぬき市民病院に入職して、透析、医療機器管理、呼吸、OP、内視鏡、心カテ、ペースメーカ等の知識を学びました。また、香川臨床工学技士会での活動も行っています。
いつか臨床工学技士を有名にしたいという一身で臨床工学技士に現在も熱量を注いでいます。
今後も臨床工学技士の発展のために様々な年代をつなぎ臨床工学技士を盛り上げたいと考えています。

※2020年8月本誌掲載の記事です。

香川学習センター
https://www.sc.ouj.ac.jp/center/kagawa/

公開日 2020-12-16  最終更新日 2021-03-17

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