学びに……遅すぎることはない  松浦 睦男(まつうら むつお)/ 富山学習センター

「論文を書く」――。これが放送大学への入学動機です。契機は五年前、偶然にも長男の修士論文を読む機会を得たことです。その際に論文を書くことに魅力を感じ、社会的にも生涯学習やリカレント教育の必要性が提唱されていることから、高等教育を受けようと思い立ちました。入学時において、三年次までに卒業必要単位を修得、四年次は卒業研究(論文作成)に専念するというミッションを自分に課しました。

地方在住者にとって、仕事を続けながら高等教育を受けることを考えると、本学の環境やシステムは、さまざまな面において素晴らしいものがあります。 授業の中心となる放送 ・オンライン授業は、インターネット配信の活用で場所や時間に関係なく視聴が可能です。また、双方向型授業として、面接授業と卒業研究が開講されており、私には大きな魅力でした。

面接授業では、 放送授業で履修する(した)科目の講師による授業を受けることができます。 学習上の疑問などを質問する機会もあり、ある種の「解」を得ることも可能です。私にとって「おもろい授業」に出会うためには遠征が必要で、受講の六割が首都圏、栃木、山口へも、本学教授等の授業を求めて出かけました。

卒業研究は、「中小企業におけるリスクマネジメント」をテーマに、企業経営上のリスクについて、会計および監査制度からの考察を試みました。コロナ禍の影響から本学でのゼミは閉講、議論の場がなく残念でしたが、指導教官からはリモートによる時間をかけた丁寧な指導が行われ、特に「先行研究に流されず、自分の考えをまとめること」を指導されました。最終的に何とか自分の考えに基づく論文を作成することができ、人生初の論文作成では、自分との闘いのような、仕事での苦労とは全く異なる貴重な経験が得られました。

コロナ禍の影響などで大学中退、大学進学を断念された方々には、今すぐではなくても決して諦めずに、私のように社会人になってからでも、高等教育を受ける機会を放送大学で得ていただければと思います。


プロフィール  

松浦睦男(まつうら むつお)

  • 1961年 福井県生まれ、富山県在住。公的機関に在職中、金沢のほか東京、名古屋、大阪などで勤務

  • 2017年 全科履修生入学 (社会と産業)
  • 2021年 卒業、 専攻は会計学、 経営学、監査論、リスクマネジメント

  • 現在 大学院修士選科生に在学中

※2021年8月23日 本誌掲載の記事です。


富山学習センター  https://www.sc.ouj.ac.jp/center/toyama/

公開日 2021-10-15  最終更新日 2022-09-13

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