冒険の終わりと新しいはじまり – 小倉 茉美(おぐら まみ)/ 秋田学習センター

もっと学びたい。そう思って放送大学の門を叩いたのは、社会人となって3年目のことです。高校卒業時は、家庭の経済事情や大学に行く意義を見出せなかったことから、進学という道は選びませんでした。しかしいざ社会に出てみると、知らないことや考えの及ばないことばかり。自身の無教養を痛感し、大学に行ってもっと学べばよかった、と何度も思いました。

また、国の出先機関で賃金職員として働く中で、公務員試験の受験を考えるようにもなっていました。けれど年齢制限により、受けられるのは「大卒程度」。専門科目も多く、高卒の私には高すぎるハードルに見えました。

そんな時に知ったのが放送大学です。通学制の大学に比べて金銭的な負担が遥かに軽く、自分のペースで学ぶことができる。ここなら卒業を目指せるかもしれないと思いました。家族が背中を押してくれたことも、入学を決断できた大きな理由です。

そうして踏み出した大学生活でしたが、なかなか順調にはいきませんでした。仕事に家事に勉強に、と常に慌ただしく、課題の提出期限直前に慌ててまっさらなテキストを開いたことは何度もあります。仕事が重なって面接授業や単位認定試験が受けられなかったこともありました。学習時間の確保が難しい時は、家事や移動をしながらラジオ講義を聴いたり、職場の昼休みにテレビ講義を見たりと、インターネット配信を利用して少しずつ学習を進めました。どうにか大学卒業に漕ぎ着けた後は、もう一つの目標だった公務員試験にも挑戦。第一志望に合格し、春からは新たな環境に身を置くこととなります。

放送大学の学生として過ごした時間は目まぐるしい反面、とても楽しい日々でもありました。「学ぶ」ということは未知の世界に飛び込むこと。それは私にとって、子どもの頃に読んだ冒険譚にも似た心躍るものなのです。

さあ、次は何をしよう?今はわくわくしながら、冒険譚の新しいページを彩る行き先を探しています。私の冒険はまだまだ続くのです。

1991年 秋田県秋田市生まれ
2013年 放送大学教養学部社会と産業コース 入学
2018年 人間と文化コースへコース変更
2018年 放送大学教養学部人間と文化コース 卒業
この文章が世に出るころには、免許取得のために自動車学校への冒険に出ている……はず。

※2020年2月本誌掲載の記事です。

秋田学習センター
https://www.sc.ouj.ac.jp/center/akita/

公開日 2020-07-29  最終更新日 2021-03-17

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