放送大学での学びから新しい人生 – 小山 まり子(こやま まりこ)/ 東京足立学習センター

子どもの頃祖父に手を引かれ、いけばな教室に通い始めた。多くの人たちは、心を和らげるために趣味を持つ。大人になって習い覚えた趣味はそれがストレスにつながることもある。 仕事から生じるストレスを和らげる方法を身につけておいた方が良い。 子どもの時から習い覚えることが、身につけるということだ、という理由だった。花を見ると人は心が和む、自分だけではなく周囲の人たちの心も和ませることのできるいけばなを習うことになったのだ。

高校での進路決定では、これからは日本国内だけではなく、外国でも活躍する時代になるからと、趣味のいけばなを土台にプロのフラワーデザイナーを目指すことになった。

いけばなとフラワーデザインどちらも理論より制作方法・技術の習得が先行する。 いけばなアート論が花を咲かせる時代だったが、芸術理論・関連する知識などを学ぶ機会は乏しく、技法を学べる大学はなかった。

娘が持ち帰った放送大学の学校案内に「人間と文化」の文字を見た瞬間、入学を決めた。ある日突然であったが、思いが叶ったとも思えた。名前を書きながら、ワクワクした。

放送大学で学び初めて感じたことは、物事を知り知識を得る事とは、違うということだった。 学びは整然と長く厚みを増しながら枝を張るかのように心地良く浸透してくる。 骨や筋肉と同様の体を構成する要素だと感じた。

専攻科目の習得は、愉しくて夢中になった。 単位取得だけの目的で、体育実技を受講したことが思わぬ結果になった。 私は運動が大の苦手だった。実技に併せて「運動と健康」を受講したことが拍車をかけた。 健康・運動に関する事を学ぶことに愉しさを感じるようになったのだ。 同窓会の先輩たちの力を借りて、運動サークル「かかとの会」を立ち上げ、ウォーキングゲームまで企画してしまった。 運動双六にカルタ、運動を絵本仕立てのプリントにしたり、一人でも愉しく運動できるカードを作るなど、運動が生き甲斐になってしまった。 更に運動の愉しさを広めたいと思うまでになった。放送大学の学びに出会わなかったら、この愉しさが実現することはなかった。

 

1950年 東京都墨田区生まれ 2013年 全科履修生「人間と文化」入学 2018年 全科履修生「生活と福祉」再入学

資 格 草月流いけばな師範理事 花茂フラワーデザインスクールにて フラワーデザイン教授資格取得

※2020年11月本誌掲載の記事です。

東京足立学習センター https://www.sc.ouj.ac.jp/center/adachi/

 

 

公開日 2021-03-17  最終更新日 2021-04-23

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