放送大学の様々な情報を映像でお届けする「放送大学キャンパスガイド」では、「キャンパスプロファイル」として専任教員を紹介しています。
キャンパスガイド2021年10月号②では、自然と環境コース石崎克也教授を紹介。 専門は解析学。中でも複素関数論と関数方程式論が先生の主な専門領域です。
今回は石崎先生が撮影した写真を背景に、生まれ育った千葉県南房総市のこと、趣味の話、そして専門分野の数学について語ってもらいました。
高校時代にはバイオテクノロジーに興味があったという石崎先生。「バイオテクノロジーや理科系を学ぶならまず数学が必要」と高校の先生からアドバイスを受けて数学を学び始め、そのまま学び続けてご自身の専門分野になったと言います。
また、一年中様々な花が咲く南房総市で育った石崎先生の趣味はガーデニング。今は自宅のバルコニーや研究室で多様な花や植物を育ているそうです。
そして、研究室に置かれた「ベンジャミン」という観葉植物を育てたきっかけとして、先生の研究活動が関係していたと語ります。
若い頃、「複素関数論 関数方程式論」の専門家・ネヴァンリンナの出生地・フィンランドのヨエンスに研究のため滞在していた際、極寒の地にも関わらず沢山のベンジャミンの木が茂り、それを見るのが研究者たちの励みとなっていたと言います。
ヨエンスの大学では教授陣が一方的に話すのではなく、ディスカッションしながらお互いに意見を話して知識を高めていくことが日常的に行われ、それが石崎先生の刺激となり、今も学生たちや研究者たちと続けていると言います。
その頃からの思いもあり、石崎先生の教え子が博士号を取得した際には育てたベンジャミンを小さな鉢に分けてプレゼントしようと考えていると話してくれました。
最後に石崎先生は「数学の勉強・研究は紙と鉛筆があればできると思われていますが、実際には〈時間〉と〈一緒にディスカッションする仲間〉がいると良いですね」とメッセージをくれました。
公開日 2022-01-18 最終更新日 2024-02-14