コラムOUJより 「隈部流クラシック音楽の楽しみ方」 隈部 正博 副学長

放送大学の様々な情報を映像でお届けする「放送大学キャンパスガイド」の新コーナー「コラムOUJ」では、放送大学の専任教員が毎回1つのテーマで語っています。

コラムOUJ 2022年10月号①では、放送大副学長である隈部正博教授(自然と環境コース)が登場。
専門は数学・数理論理学。隈部先生はこれまで、「初歩からの数学」や「入門線型代数」などを担当してきました。
今回は、「隈部流クラシック音楽の楽しみ方」をテーマに、音楽と人・音楽と数学という観点からお話しいただきました。

一般的にクラシック音楽はバロック音楽から始まり、何百年という長い歴史の中で音楽の形式や表現を変えてきたと言います。このように長い歴史を通して培われた音楽の多様性がクラシック音楽の魅力であると隈部先生は話します。

また、クラシック音楽の初期であるバロック音楽から、代表的な作曲家の一人であるバッハについて紹介します。バッハ作曲の「ブランデンブルク協奏曲」を聴きながら、当時の社会的背景や、バッハにまつわるストーリーを語ります。
さらに、バッハの音楽が一般に知られるきっかけをつくった作曲者・メンデルスゾーンについても紹介します。

最後に、バロック時代の作曲技法の「カノン」*をもとに、数学の議論について話します。カノンはメロディーを一つの部品とし、それらを組み合わせてより深みのある曲を作りますが、数学の世界でも似た手法をとることがあると隈部先生は語ります。

*カノン:曲の主題(中心となるメロディー)を演奏しながら、その主題の少し後を追いかけるように別のパートが同じ主題を再現し、それを繰り返していく作曲技法。

隈部 正博 副学長のプロフィールはこちら

公開日 2022-12-16  最終更新日 2024-11-01

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