『原典で読む日本の思想(’24)』 (放送授業・ラジオ科目)

担当講師:頼住 光子
(駒澤大学教授)

<推薦者のコメント>大貫 由里子さん(全科履修生)

私のおすすめ科目は、「原典で読む日本の思想(’24)」です。

この科目では、例えば、日本の仏教史について学ぶことができます。
私は今まで、仏教というものについて、科学的にその存在を証明できない仏というものを信じている、前時代的な考え方だと思っていました。

しかし、この授業を受講して、それは私の勉強不足だったことが分かりました。
というのも、この授業では、阿弥陀仏について、歴史はそれを一人の人格者として考えてきたのではなく、一種の不思議な「力」として考えてきたのだというような説明がなされていたからです。教材には、親鸞にとって阿弥陀仏は「いのちそのもの」であったのだと記されていますが、たしかに、私たちにとって「いのち」とは、どうしても説明しきれない、不思議な力であると言えます。

このことを知って、私は俄かに、仏教についてもっと勉強したくなりました。

このように、この授業は、思想史のポイントを的確に教えてくれるのはもちろんのこと、私たちの抱える根源的な問いとも絡めて話をしてくれます。
内容が濃いため、楽をして単位を取れる科目ではありませんが、ぜひ受講されることをお勧めします。

<頼住先生からのコメント>

心に響く感想を頂戴し、まことにありがとうございます。私の授業の真意を正確に汲み取りつつ受講し、さらに他の学生の皆様にもお勧め頂き、感激しております。

日本にも、古い時代から人間や世界についての真剣な思索があったことに気付くきっかけを、私の拙い授業が与えることが出来たのであれば、何よりうれしく存じます。章末に少し多めに参考図書を掲載しておきましたので、ご自身の関心に応じてさらに学びを深めて頂ければ幸いに存じます。

頂いたお言葉を励みに、今後も研究教育に研鑽を重ねて参ります。ありがとうございました。



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皆様のご応募をお待ちしております。


公開日 2025-10-31  最終更新日 2025-10-31

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